プレゼン・講演のつかみはこれでイク!

プレゼンテーションや講演のつかみは最初が肝心

顧客へ説明するプレゼンテーションや講演といった多人数へ話をする際に大事なのは最初のつかみです。
この導入部を誤るとその後の聴講者や顧客といった聴衆側の態度や聞く姿勢がかわる可能性が高い。
では、実際にどうすればよいのでしょうか?
それは、聴いている側が興味のない、わからないことを最初に一方的に話すことです。

最初は相手が理解できて興味を持たせることからはじめる

では最初に何を話せば良いのか?
それは聞き手が何に興味をもっているのかを事前にリサーチしておくことが大切。
たわいもない世間話。
できれば最初は心をつかむために、参加者の立場、会場やその周辺のことといった、参加者がそうそうと頷けるような共感を得るような話がポイント。
職種を絞ったものであれば、その職でのあるあるネタ(笑えるていどの自虐ネタ)や、訪問先の会社や会場であればその周辺の食事処や観光スポットなどを織り交ぜると、聞き手が自分の体験と照らし合わせ共感してくれます。そうなれば見方にしたも同然。
そういったネタがなければ、最低限天気やニュースなんかをつかみにもってくれば、インパクトは薄いですが、最終手段としてはアリです。
ただしつかみはさらっと流す程度にして、ダラダラと解説や自分の思いの丈を熱く語りすぎるとドン引きされるので気をつけます。
こういったどうでも良い話がつかみとしては重要。共感を得ることが大切です。
これがいきなり本題から入ってしまうと、一方的押し付けとして相手に印象づけをしてしまう可能性があり、相手の心を鷲掴みすることのハードルが一気に上がってしまいます。

明るく元気よく

プレゼンや講演をするときにどうしても緊張してしまい、表情がこわばり、声がボソボソっと小さくなりがちです。
そうなると聴いている側も自信ないんだなとか、緊張して可愛そうとか、話す内容ではないところに神経がいってしまい、本末転倒な結果となってしまいます。
間違ったり話すことを忘れててしまったら正直に明るく「わすれちゃいました」ぐらいの開き直りする度胸が大切。
おどおどと小さな声で「話す内容を忘れてしまいまいした。大変申し訳ございません」と言ってしまうと、言われた方も恐縮してしまいます。
ときには開き直りも必要だし、明るくほどよい大きさの声で話せば、相手はこちらが思っているほど気にはしないでしょう。
もちろん全てを忘れてしまって、全体が支離滅裂はNGですけどね。

話には間と驚きが大切

多くの人を相手にする場合、マシンガントークばかりで威圧的になってはいけません。
相手に考えさせるような「間」も大切です。
そして間を与えるような話の場合、質問(問題といった投げかけ)から間をおいて驚きを与える答えを与える。これがガッチリとピースがはまると、相手のハートもキャッチできてしまいます。
相手に考えさせる間は一方的に話して、相手がただ聴くだけよりもインパクトを与え、強く興味をもたせることができます。
眠いプレゼンというのは一方通行な場合が多いです。質問を投げかけることでギクッとなり、集中しなくちゃと仕切り直しさせる効果も期待できます。
そして、なにより60分の講演をダラダラと話続けるよりも、変化を与えることで、相手の退屈を削ぎ、集中力を維持することも、大切な要素の一つです。
間が難しいという場合は、物を使うのもアリです。パワーポイントのスライドを見ているだけでは単調になりがち。実物を取り出してみせると、テキストよりも写真、写真よりも動画、動画よりも実物、といった具合に最も相手にインパクトを与え、引きつける効果があります。
また、実際に体験してもらうというのも変化球としてありです。幼いころヒーローショーとかで悪役が会場内の子供をステージにあげるというシチュエーションに遭遇すると、他人事から一気に自分の事となり、緊張感や印象が強く残ります。これと同様に「どなたかに実際に体験してもらいましょう」という一声で、もしかしたら自分にくるかもという、他人の話から自分事に一気にかわり、ほどよい緊張感を与え、それがインパクトとして印象づけることができます。

話のストーリーだて順序

では話の内容はどのように構成するのが理想でしょうか?
驚きのある情報からの起承転結。日本人は起承転結で話をすることが多く、結論を最後にする傾向が多いです。
どうこういう理由でこうなりました。で、こうすれば良いでしょう。そんな感じの流れが多いです。単なる起承転結では聞き手に流されやすく説得力も弱くなりがち。
同じ起承転結なら冒頭に驚くようなことを付け加えるだけで、聞き手の気持ちは大きく変化してきます。
最近話し方のセミナーとか行くと言われるのが、結起承転結の流れ。最初に持っていきたいゴール、結論から話をします。そうすることで、相手は話し手の持っていきたい結末を前提に話をきくので、そうしたい理由を順序だててより理解しながら聴けるので説得力が高まるのです。
どちらにしても一方的に結論だけの羅列だけでも結論がないのもダメ。ストーリーがない話ほど説得力に欠くものはありません。
ストーリーの順序立てはしっかりと行いましょう。
そして、一方的に話し、相手はそれを聴けばいいという概念は捨て、いかに共感してもらえるかを一番にし、自分ではなく相手に満足してもらえる話し方をしましょう。
それから話す時は抑揚をつけて単調なプレゼンにしない。ゆっくりと話し始めて少しづつ話す速度を上げる。声のトーンを低くして強調するところで高くする、いわゆるジャパネットたかたの高田社長のCMの話し方がそれにあたります。相手に強く印象づけしたいところは声を高く大きめにハッキリとしゃべる。ずっと同じ調子では、それも同じレベルの内容に捉えられてしまい、ここを訴えたいというところが相手に伝わりにくいものです。

緊張したら腹をくくる

緊張する。相当な場数を踏んでいる人でも緊張するものです。
それが少なく慣れていなければ緊張しても普通です。
緊張した場合、とにかく大きく深呼吸しましょう。大きく息を吸って吐く。たったこれだけでもだいぶ緊張の度合いを抑えることができます。
また、周りが見えなくなるという言葉をきくことがあります。緊張すると一点に集中しがち。大きな会場であれば一度会場全体を見渡すとかして、間をとるだけでもだいぶ緊張を解すことができます。
そして失敗しても命が奪われるわけではないと腹をくくって気楽に考えます。
質問されてわからないことを聞かれたら、後ほど調べてお答えさせていただきますので、後ほど名刺交換させていただけますかといった具合にきちんと「わからない」ことを伝えます。その場しのぎで適当なこと間違ったことを伝えないことが大事。それで放置するのではなく、きちんとした誠意ある対応が信用を得られるかどうかのポイント。後日、早いうちに回答をきちんとすることが大事です。

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